四国八十八か所遍路道を行く(補完遍路)

平成29年2月19日(日)〜21日(火)

正木伸治

出発 到着  参拝寺 宿泊地 宿泊所名
料金
ルート 距離
km
累計
km
 
第12番 焼山寺
海の王迎駅〜中村駅
第78番 郷照寺
 
徳島県名西郡神山町
高知県四万十市中村 
すだち館
中村第一ホテル
 
すだち館〜焼山寺〜すだち館
海の王迎駅〜中村駅
麺や〜郷照寺〜うたんぐら〜麺や
6km
13km
1km 
1134.4km
 平成28年9月17日から11月1日までの四国八十八か所遍路で歩けなかった箇所が三か所ありました。一応八十八か所の寺はまわり、納経帳にも印を貰いましたが、厳密に言えば、寺と寺の間が完全に線で繋がっていないのです。どうでもいいことなのかもしれませんが、僕自身完璧主義者でもないのですが、どうしても線で繋がっていないのが少し心の中で引っかかります。
 そんなことで、平成29年2月19日から21日までの3日間で、その繋がっていない部分を歩いてきました。
 そして、歩けなかった道を歩くことと、もう一つ目的がありました。24年間もの間、乗ってきた自動車を新しく買い替えることにしましたが、その車「コロナ」には、長年お世話になったという気持ちがあり、そのことに感謝の気持ちと名残惜しいという気持ちを込めて、感謝のドライブということも兼ねました。今までの走行距離は12万キロ近くになっていますが、このドライブを含めて12万キロの大台まで走りたいという、またまた拘りがあり、この愛車「コロナ」で行くことになった訳です。
 まさに二つの拘りの補完遍路ドライブ旅行ということになります。
 以下三日間の遍路ドライブ日記のレポートを致します。


焼山寺〜すだち館  2月19日(日)
 今回は、この区間を歩くことが目的。死にかけて疲れ切って、前回はこの区間が歩けず、車で迎えに来てもらい、すだち館まで行きました。今回は、すだち館まで車で行き、そこに車を停めて焼山寺まで歩きました。そして、焼山寺〜すだち館まで歩くことで線を繋げました。焼山寺に着いてから、お参りをした後、前回死にかけた場所を見分しました。
 非常に良い天気で、死にかけた人は真逆の天気。非常に爽やかで気持ちが良かった。
道の駅 温泉の里 神山 
焼山寺はすぐ近く。
すだち館
この横に駐車場があり、そこに車を停めて焼山寺に向かった。
 
焼山寺までの道での標識 すだち館から焼山寺までは約3km   余裕も体力もあるので普通の遍路道を歩いた。前回歩いたとしたら自動車道を歩いたに違いない。
 
約1時間強で焼山寺に到着
前回死にかけていなかったら、この逆の道は歩かなかった
  焼山寺の山門
前回は、死にかけて疲れ切って、この山門の下で雨をしのぎながらしばらく動けずにいた。対照的な快晴で持っていた印象と全然違う
 
焼山寺の本堂。前回は、疲れ切っていたし、雨も降ってきたので写真を撮る余裕もなく、撮っていなかった。   焼山寺の大師堂
 
前回、疲れ切って、足が動かず雨をしのぐために、この小屋で暫く休憩した。携帯の電波も届いておらず、救援を呼ぶにも呼びようがなかった。雨は降っているし本当にこのままじっとしてようかと考えていた。しかし、とにかくもう少し歩いてみようと気力を振り絞って歩き始めた。それでよかった。翌日は、台風16号が来て、じゃじゃぶりで、そのまま歩かずにいたらたぶん死んでいたかもしれない。   気を取り直さず、歩かなかったら、この小屋の前にあった地蔵さんが僕の墓標になったかもしれない。
 
気を取り直して、歩き始めたが、一歩一歩踏み出すのも大変であった。そのうちに、上の写真の中心部あたりに、自動車のヘッドライトが見えた。上の写真は、晴れなので見やすいが、当日は雨でかすんでおり、先が見えにくかったものの、さすがにライトは見えた。これで、助かったと思った。お大師様が、お前は死ぬには早すぎるし、現世での修行も足らないから、もう少し苦労しろと、生かしてくれたのかもしれない。   ここでまで来ると、明らか石の灯篭というか、そのようなものが見えてきた。
 
ここで参道にたどり着いたと確信。しかし、当日は雨でかすんでおり、焼山寺本堂と書いた石碑を確認できていなかった。   この道を、とぼとぼと歩いて、向こうから来る人に、本堂までは後どのくらいですかと、藁をもつかむ思いで聞いたことが蘇ります。
 
すだち館は、本当にアットホームな民宿で、写真のメンバーと仲良しになりました。左から、僕、鈴木さん(21歳の東京海洋大学の学生さんです。)片岡さん(東京在住の方です。)、服部さん(名古屋在住の方です。)   左、遍路宿を立ち上げるために奮闘中の箕浦さん。地域おこし協力隊というべく、非常に志の高い気持ちを持った人です。
 
24年間お世話になった僕の愛車「コロナ」。 朝の霜を 被って真っ白になっています。3月25日に僕の愛車としての務めを終えます。感謝感謝!!

海の王迎駅〜中村駅 (2月20日)
 すだち館を出発して、高知県四万十市中村まで来ました。途中国道56号線を走りましたが、前回岩本寺を出発してからのコースとほぼ同じで、途中懐かしい場所を何か所も通過しました。(昼食を食べたたこ焼き屋さん、途中急に大便がしたくなりようをたしたドライブイン(笑)、トンネルや海辺の道など本当に懐かしかったです。)中村駅前に到着し、その晩宿泊するホテルの駐車場に車を停めて、電車で中村駅から王の海迎駅まで行き、そこから中村駅に向かって歩きました。前回は、中村に住んでいる姉に会うために時間的なこともあり、電車を利用しました。その区間を歩きでの線で繋げるために今回歩いた訳です。この日は、あいにくの雨で途中から本降りになりポンチョをかぶって歩きました。前回は、快晴の非常に素晴らしい天気でしたが、昨日と同様真逆の天気となりました。距離は13キロほどでアップダウンもないし、3時間ほどで歩くことが出来ました。
     
 雨に煙る中村駅のホーム   貸し切り状態の電車 
     
海の王迎駅に到着 

   中村駅(写真は、翌日の朝)
麺や宇多津店〜郷照寺(2月21日)
 7時20分頃に中村第一ホテルを出発し、途中少し休憩などを入れたりして、10時半過ぎに宇多津町の麺やに到着しました。そこに車を置いて、郷照寺へ向かいましたが、ごく近くなのですぐに到着しました。そして、納経帳には記帳してもらわなかったが、一応の儀式を行って終わりました。その後、前回泊まったうたんぐらの前まで行って、これで全行程が線で繋がったことになります。これで今回の目的は達成。麺やへ戻り、讃岐うどんの大盛りを(麺三玉)を食べて、すぐに帰途に着きました。帰りは、行きと道を変えて、瀬戸大橋から帰ろうと思い、そちらの方へルートをとりました。途中、与島パーキングエリアに寄り、橋の風景などを撮影しました。順調に車は進み、16時頃に帰宅しました。これですべて完全に四国八十八か所歩き遍路が線で繋がりました。やれやれです!!(この日は、快晴で暑いくらいでした。前回のこのルートは雨が降ったりやんだりで曇っていたのですが、今回は快晴。今回の3日間の旅では、3日間ともに全く逆の天気でした。不思議な感じがします。)
 
     
郷照寺の山門    郷照寺の本堂 
     
 郷照寺の大師堂   郷照寺からの眺め。写真では判りにくいですが、遠くに瀬戸大橋が見えます。 
     
 前回泊まった善根宿「うたんぐら」   名物讃岐うどん 麺三玉の大で腹いっぱい 
     
行きは、明石海峡大橋を通ってきましたが、帰りは瀬戸大橋を通って帰ることにしました。    瀬戸大橋をバックにしてセルフショット!! 

目次へ   LSC関西トップページへ   LSC関西旅行記トップへ   My Home Pageトップへ