平成28年10月25日(火)第39日目
正木伸治
出発 | 到着 | 参拝寺 | 宿泊地 | 宿泊所名 料金 |
ルート | 距離 km |
累計 km |
6:45 | 16:40 | 第65番 三角寺 |
徳島県三好市池田町 | 民宿 岡田 6,500円 |
松屋旅館〜三角寺〜民宿 岡田 | 30.0km | 957.1km |
この日のルートは、赤で囲んだところ 6時45分にスタート。当初から難関と思っていたコースである。昨日の旅館の女将のアドバイスで、距離を延ばした計画に変更した。 結果的に、この変更は大成功。この日の宿到着は、16時40分と遅かったが、何ら問題なかった。遅くなった原因は、一緒に歩いた大沼氏の道の間違いによるものであるものの、もちろん、人に頼る自分にも責任はある。 しかし、苦戦でも最後に頼りになったのがスマホだった。昔ながらの遍路道は表示出来ないが、一般の道路であれば、かなり細いところまで表示して誘導してくれる。あまりにも正確過ぎて、道路上で目的地に最も近い位置に誘導され、それが正門ではなく、裏門だったりしたことも度々あった。この日のスマホの誘導は、幾分か遠回りになったかもしれないが、結果的には問題なかった。 これで、次の雲辺寺さえ成功すれば、完全に1日短縮が完成となる。 遍路用語で「同行二人」という弘法大師と同行しているということであるが、僕の場合は、「同行三人」ということの方がよく当てはまる。僕と弘法大師とスマホの三人ということである。 四国八十八箇所遍路についてよく接待という言葉が使われる。 遍路している人に対しての思いやりというか、お疲れ様という気持ちからか、遍路者に対しておもてなしをしてくれるのである。 僕も、この遍路で何回か突然に見知らぬ人から接待を受けたのでした。会社の営業的接待とは全く異なるものである。 僕の受けた接待の一例をあげると、歩いているとき突然にパンとジュースを見知らぬ人が、食べて下さいとくれたのである。以前から遍路に対するお接待と言うことを聞いていたのであるが、少し戸惑ったものの、素直にお礼を言って受け取った。 この日は、公園に設置してある接待所でジュース、お菓子、みかんなどの接待を受けた。係の人は、仕事が休みなのでボランティアで接待しに来ていると言っておられた。小説家を目指している人であるが、物腰の柔らかい紳士であった。こちらは、恐縮しきりだった。この人の小説の小冊子も貰った。 ペンネームは「夢見操一」さん。現在色々とプロの小説家になるべく、コンペに作品を出品しているとのこと。 16時40分頃に民宿岡田屋に到着。三角寺を過ぎてから、道に迷ったり、かなりきつかった。(途中まで、昨日宿が同じであった大沼氏と一緒に歩いた。)民宿は、満員であった。(この宿は、雲辺寺に行くためには、ちょうど良いロケーションにあり、いつも満員ではないかと思われる。早めに予約しておかないと泊まれない可能性がある。今回は、運良く前日の予約でokであった。) 夕食のときに、民宿の主人が、次の日の雲辺寺の攻略について、色々アドバイスしてくれた。詳細な手書きの地図までくれた。これは非常に助かった。さらに、遍路の最終段階で87番と88番の間に「前山へんろ交流サロン」があり、そこで完歩証明書を無料で発行してくれるということも教えてくれた。(そのことは、それまで知らなかった。) 是非寄って貰おうと思った。
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