平成２８年９月２５日（日）第９日目

正木伸治

この日のルートは、赤で囲んだところ 　この日は一日中歩きばかりで、八十八か所の寺は、途中一か所もなかった。次の日も一日、寺がなしで歩きばかり。 相変わらず、雨が降っている。時々やむが、また降る。それの繰り返しでいやになる。同行二人と言うが、雨と同行だった。 この日で9日目であるが、雨のない日は1日もない。僕は、余程雨男なのか（笑）。そんなことでポンチョを着たり、傘をさしたり畳んだりで、とうとう折り畳み傘が壊れてしまって宿に着いてから、近くのスーパーに傘を買いに行くことになってしまった。 　今日も松本さん夫妻（前日平等寺で写真を撮ってもらった。）と追ったり追い越したり何回もあった。彼らは、今日で遍路を終えると言っていた。若い人たちなので仕事があるのであろう。 　7時40分に出発して、16時前に到着した。8時間40分かかり２７キロを歩いた。途中で手持ち資金が乏しくなってきたので銀行によりお金をおろした。キャッシュカードがあるのは非常に便利である。コンビニでもおろせるし、大金を持って歩かなくてよいので安心である。 　宿は、一応到着地の目途がついた時点で海町の生本旅館というところに予約を入れた。素泊まりで４０００円であるが、お接待ということでバラ寿司と冷やしそばをご馳走してくれた。そして、洗濯も無料であった。さらに、次の日に出発する時、暗い道で役立つと超小型のLEDライトまでくれた。お接待精神にあふれた遍路中最もコストパフォーマンスの高い宿であったと思う。本当に有難かった。この日のコースは、国道５５線をただひたすら歩くだけのコースで迷うことはないし、アップダウンもあるが、自動車用道路なので、それほど勾配はきつくなく非常に気楽にあるくことが出来た。しかし、路側帯が狭いところもあり、結構なスピードで横を駆け抜けていきますのでヒヤヒヤものだった。藤井寺〜焼山寺の間で死ぬ思いをしてトラウマになっているので、自動車道が少々危なくても我慢出来た。 　次の日も、ずっと国道５５号線を歩くことになる。そして、寺はなし。そして、この日よりかなり距離が長くなる。   この日歩いたルート  ビジネスホテル　ケアンズの窓から見えた日和佐城 日和佐は、ウミガメの産卵地である この日と次の日は、左側に太平洋を見ながら、ひたすら歩くばかりであった   出発するときからずっと雨   この日の目的地に近づくにつれ少し晴れ間が見えてきた

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